日本の国際的地位向上に貢献する「民間外交の旗手」

当会は、ユーラシア各国の政府機関や研究機関、教育機関と、対等なパートナーシップに立ちながらも、あくまでも民間としての立場で、伝統的な既存の枠組みにとらわれない、新しいコミュニケーションルートを開拓し続けています。それは、日本を世界に発信していくことでもあり、また日本の国際社会における地位向上に貢献するものでもあります。

 

当会ではさまざまな会員が、日本とユーラシアとを結ぶ「民間外交の旗手」として活躍しています。会社員として働きながら、会社を経営しながら、研究者として大学で働きながら、学生として勉学・サークル活動に打ち込みながら、それぞれが自分のペースで、国を超えた活動に携わっています。

国と国との関係、国際機関のあり方、国境の意味がますます多様化するなかで、私たちの活動の中心は、各国の人々との直接対話の機会を増やし、その成果を社会に広げていくことにあります。来るべき新しい社会をともに考える仲間が増えることを願っています。

事業内容

一般社団法人欧亜創生会議は、日本とロシア及びヨーロッパ・アジア各国の政治、経済、文化、社会に関する調査研究、交流の促進を行うことにより、ロシア及びヨーロッパ・アジア各国の社会の正しい発展を図り、もって日本とロシア及びヨーロッパ・アジア各国との民間外交に貢献することを目的として設立されました。

 ・ユーラシア各国の調査研究、その発表及び会議、シンポジウム、講演会等の実施

・ユーラシア各国相互の学生、研究者、有識者、政治家、経済人及び文化人の交流事業

・機関誌の発刊及びウェブサイトの運営事業、通訳、翻訳及び現地コーディネートに関わる事業など。

代表挨拶

私たちはみんな社会のなかで生きていますが、ある日突然、自分が何者であるのか、分からなくなる時があります。私たちは本来自由で、社会のなかでやりたいこと、実現したいことに思い切り取り組めばいいのですが、社会というのはあまりに巨大で、それに比べて自分というのはあまりにちっぽけな存在で、ついつい受け身になってしまうわけです。

受け身になった瞬間、自分を表現していく場所としての世界、という本来の開放的構図が、ひっくり返って、世界という既定の仕組みのなかで小さな一隅を占めているに過ぎない自分、というような閉鎖的構図になってしまうのです。

もちろん、朝から出勤する、やれと言われたことをうまくやる、うまくできずに怒られる、そういった単純な日常の生活も実践の一部といえるでしょう。しかし、果たして人間の社会生活がすべて、そういった日常に還元されるかといえば、決してそうではありません。

では、私たちの社会は、なにか日常を超えた実践の場を提供できているでしょうか?日常を超えた価値を示すことができているでしょうか?

もし、今日の社会が、その問いに対して明確な答えを提供しているのであるならば、おそらくこの欧亜創生会議ができることはなかったでしょう。自分を表現していく場所としての世界、という本来の構図を取り戻し、それを日々の生活のなかで実践していくためには、どうしても仲間が必要です。

しかも、個々人のエネルギーを遠慮なくぶつけ合い、より大きなエネルギーとして、世界にぶつけていく覚悟のある仲間が、必要なのです。欧亜創生会議には、このような仲間がたくさんいます。自分たち自身の歴史を、自分たち自身の手で創造するという実践の場が、この欧亜創生会議です。

私たちが実践のフィールドに選んだのが、欧亜=ユーラシアという広大な空間です。従来、日本とユーラシアとの関係は、主に二国間関係を軸とするものでした。私たちは二国間という枠組みにとらわれることなく、欧亜という広大なキャンバスをイーゼルに据えました。そのキャンバスに、能動的に、自分たちの思いを心行くまで表現してみようというわけです。

これからやってくる次の世代の人々によってそこに描かれる日本は、日常を超えた生きる意味と希望に満ち溢れたものになるとを信じて疑いません。